【SEO】検索順位が下がったので対策する。その手順のまとめ
あるクライアント(BtoC)のオウンドメディアの検索流入が減少してきたので、原因の特定と対策を施しました。
その手順と改善のコツを記載します。
流入改善の基本ですが、「大きい視点→小さい視点」で問題を確認していきます。
これさえ意識すれば、WEBに詳しくない人でも検索流入減少の原因を突き止めることができると思います。
外部環境から確認する
サイトやコンテンツの細かいところを見る前に、外部環境とサイトステータスを確認します。具体的には以下の2点です。
アルゴリズムの変更による影響を受けていた場合、コンテンツの良し悪しというより、企業のオウンドメディアに対する方針や運営から見直す必要があるかもしれません。
これから書くコンテンツが全て、Googleが低品質と考えるガイドラインに抵触していたら元も子もないので。
また、サーチコンソールでエラーを確認することで、「悪質なサイトからの被リンク」や「サイト構造の不備」が無いかどうかが分かります。
今回のクライアントはそれぞれ問題がなかったため、次のステップへ進みます。
サイト単位での確認をする
次はサイト単位での異常を確認します。
確認するのは以下の2点です。
- サイトの表示スピードは遅くないか?
- 直近でサイトのカスタマイズを行っていないか?
サイトの表示スピードはユーザビリティの観点からSEOに大きく関係します。
GoogleのPageSpeed Insightsで確認しましょう。採点だけでなく、問題点も洗い出してくれるのが良いです。
意外に盲点なのが、「実はクライアント側でいろいろカスタマイズしていてSEOに影響が出ている」という問題です。WordPressのテーマを変更してSEO構造が変わってしまう、なんてことが稀にあったりします。
今回これも問題なかったので、コンテンツ単位での検索流入の原因特定に進みます。
どのコンテンツが減少傾向にあるのか確認する
オウンドメディアを運営していると、複数のコンテンツがストックされていきますよね。今回のクライアントも記事数が100を超えていました。
少し面倒臭いですが、どのコンテンツが減少しているかを目視で確認していきます。
Google Analyticsで、「行動」>「サイトコンテンツ」>「すべてのページ」へと順に進んでいきます。
流入数が多い順番にコンテンツが並びますので、目視で1〜20位ぐらいまでを確認します。
※GRCを入れて検索順位が落ちたKWから当たりはつけますが、目視で抜け漏れなく確認することが大事です。)
こんなコンテンツが見つかりました。
10月をピークに、11月で半減、12月はほとんど流入が無い状態です。(10月のピークは一過性のバズではなく、ほとんどが検索流入です)
こういった下がり幅の大きいコンテンツを洗い出します。
今回のケースでは上位20位の内5記事が該当しました。(下がり幅が30%以下を条件にしました)
どれも公開日が古いコンテンツだったのと、競合でリッチなコンテンツが出現したのが原因だと思われます。
原因も粗方分かったので、5記事を重点的に改善します。
※全てのコンテンツを改善するのは現実的ではないので、インパクトの大きいコンテンツを徹底的に改善するのをおすすめします
コンテンツ毎のKWの流入数を確認する
減少傾向にあるコンテンツが特定できたところで、コンテンツの検索流入を構成するKWを確認します。
面倒ですがサーチコンソールを使い目視で確認します。
↑流入KWのひとつ。
掲載順位(緑)の低下に伴い、クリック数(青)も減少傾向にあります。
これもサーチコンソールを見て、「もともと流入数が多い」且つ、「減少率が高い」KWを狙いうちして改善します。
改善するのみ
改善は原因の特定が大事です。
原因さえ分かればあとの改善は簡単です。
あとは、コンテンツがユーザーに取って有益なものになるように抜け漏れなく記載するのみです。
私は以下の方法で内容の抜け漏れをチェック・改善することが多いです。
まとめ
改めて、ざっと手順をまとめます。
- 外部環境の確認
- サイト単位での確認
- コンテンツ単位での確認
- KW単位での確認
- 各種ツールを使って改善する
改善が完了したら、あとはGoogleのランキングを待つのみです。
おおよそ2週間〜4週間で反映されるケースが多いです。
今回紹介した手順は、「ユーザー目線で、有益な情報になるためには、何が足りていないか?」を確認するものです。
改善の基本と言えるやり方です。非常に使いやすいですし、効果が出ます。
【オウンドメディアの担当者様へ】
今回は手法を紹介しましたが、もっと基礎的で概念的なことはこちらに全て書かれています。お手すきの際にどうぞ。