長文記事がなぜSEOに良いのかを説明する
キュレーションという言葉が地に堕ちました。
W○LQを発端に数多くのキュレーションメディアが糾弾され、閉鎖に追い込まれたり、我関せずを貫いたり、復活に向けて着々と準備を進めていたりします。
キュレーションメディアの罪は、制作体制や著作権を無視した盗用、メディアそのものの思想的なところまで数多く存在しますが、彼らのメディアが検索結果の上位を独占したのも、今回の炎上に寄与していたかと思います。
そして、検索結果の上位表示を実現させてしまうのが"長文記事"です。
D○NAが運営するメディアでは10,000字を超える記事も珍しくありませんでした。
長文記事がSEO的に良いのはホントなのか?
縦軸が文字数、横軸が検索順位の結果を取り、相関を示した図です。
黄色が2013年、青が2014年。
2013(黄色)年に比べ、2014年(青)は2倍近く文字数が多くなっています。
2014年で見ると1,000ワード。日本語換算すると4,000文字近い文字数を求められることが分かります。
検索結果に上位表示されるには、ある程度の文字数が必要、ということが言えそうです。
Googleの評価基準
文字数が多いと良さそうなのはなんとなく分かりました。
しかし、文字数の多さのどんなところが検索結果に影響を及ぼすのか?についてはまだ説明しきれていません。
Googleの評価基準に照らし合わせて、説明したいと思います。
いま(2017年1月時点)、Googleがサイトや記事を評価する上で重要な基準は、「網羅性」「ソーシャルアクティビティ」「被リンク」だと言われています。
記事の網羅性
記事の網羅性とは、あるキーワードで検索した際の情報の抜け漏れがないかを指します。
たとえば、おすすめのダイエット方法について紹介しているのであれば、そのダイエット方法だけでなく、なぜ効くのか?デメリットは何なのか?お金はどれくらいかかるのか?また、どこに行けばそのダイエットは実践できるのか?等、ユーザーが気になる情報を全て記載し、わざわざ他の記事を読まずに済むような記事を指します。
ソーシャルアクティビティ
SNS上でのシェアを指します。
とくにFacebookとはてなブックマークのソーシャルアクティビティは検索順位に影響が強いため意識するのが良いとされます。
↑の画像を御覧ください。
文字数が多くなるにつれて、記事のシェア数が増えるという相関を表した図です。
文字数の多い記事は「あと読む」等のブックマークニーズが高いためシェアをされやすい傾向にあります。
実際弊社でも、オウンドメディアを立ち上げていますが、10,000文字以上のシェア数は群を抜いて多かった実績があります。
被リンクが得られやすい
ソーシャルアクティビティと同じ理由ですが、網羅的に書かれた長文記事は「参考」になることが多く、他社のブログ等で言及されることがあります。
「詳しくはこちら」みたいな扱いですね。
被リンクもGoogleの評価基準にとって非常に重要なため、長文記事は記事評価を押し上げることに貢献します。
長文記事の注意点
ただ長ければいい、というわけではない
だらだらと、無駄な情報を書くこと=長文記事ではありません。
ユーザーの知りたいことを、きちんと網羅的に書くことが長文記事執筆の秘訣です。
大雑把に手順化すると、
- 書きたいことを決める
- メインキーワードが決まる
- 関連語と共起語を探り、関連する内容をピックアップする
- それらを元に記事アウトラインを制作する
となります。
関連語と共起語を探し、上手にアウトラインに組み込んでください。
関連語検索ツール: http://kouho.jp
共起語検索ツール: http://neoinspire.net/cooccur/
制作体制
長文記事を量産するのは大変です。5,000字から10,000字を執筆する労力はばかになりません。
ライティングを外注することもあるかと思いますが、ライターに手放しすることはオススメしません。
最低でも書きたいこと・メインキーワード・関連キーワードを元に、記事アウトラインまでは作成した方がいいかと思います。じゃないとクオリティ・コントロールができません。
よく狙いたい検索キーワードだけ決めてライターに丸投げ、をしている企業をみかけますが成功しているところを見たことがありません。
そりゃ検索キーワードのみを見てライティングをしても、ユーザー目線の記事はできませんよね。
まとめ
長文記事というと大手メディアが行うもので、ハードルが高いと感じる方も多いかと思います。
もちろん1,000字〜2,000字の記事と比べると労力はかかりますが、その分見返りも大きいので是非チャレンジしてみてほしいと思います。
長文記事の構成等お悩みのことがあれば、Twitterやメールから無料でお悩み相談も受け付けておりますので、いつでもどうぞ。
検索結果をもっと有意義に、便利にしましょう。