コンテンツマーケティング=記事制作ではない、という話
コンテンツマーケティング=コンテンツSEOであり、コンテンツSEO=記事を制作し続けること、という最近の流れに違和感があるので、走り書きします。
以下、「コンテンツを発信して新規のユーザーを流入を目指すのではなく、既にあなたの商品やサービスについて興味がある人も大事にしましょう」ということを方法とともにダラダラ書きます。
まず、私がコンテンツマーケティングに思うこと。
マーケティングのアプローチであり、まずユーザーありきで考えることが必要です。
昨今言われる「コンテンツSEOで"集客"を」というのは、新規ユーザーのみを見込んでいる点で違和感を覚えます。
新規ユーザーのみではなくて、既にあなたの商品やサービスについて興味があるユーザーへの対応を先に考えた方が効果も早く出ます。(PVを10,000増やすより、CVRを改善した方がビジネスインパクトは大きいことが多い)
そして、既に興味を持ってくれている人のことをきちんと見ることが何よりお客さまにとって真摯かなと。
新規の"集客"に執着するのではなく、あなたのことに興味を持ってくれている人へ真摯に対応しよう
(主にサイト内UIの改善の話をします。)
既にサイトへ訪れてくれているユーザーへ、求めている情報を提供することが第一です。
すぐ離脱(直帰)するユーザーがいるのであれば、商品やサービスの情報がわかりづらい・不足している可能性があります。
実際商品やサービスを使って得られるメリットを「導入事例」というカタチで表現してあげてもいいかもしれません。
またお問い合わせには至らないユーザーでも、メールマガジンや資料DL等の軽いアクションであれば登録をしてくれる可能性もあります。
下記、よく私が行うサイトチェックです。
サイトのコンテンツ(情報)の棚卸し
- 現状のサイト内情報が、各ユーザーのニーズを満たしているかどうか
- 既存コンテンツのブラッシュアップ・必要情報の追加は行なったか
- 既存のコンテンツは古くなっていないか
- 新商品・新サービスの情報は掲載されているか
- サイトにランディングしたユーザーを、(自然に・無理せず)商品やサービスの情報へ誘導できているか
- 顧客情報を獲得できるポイントの設定(メールマガジン登録ボタン)
大前提、これらを丁寧に行いましょう。
その上でコンテンツSEOに着手するのが良い、というのが持論です。
(闇雲に記事を書いたとしても、穴の空いたバケツ(=サイト)ではせっかく集めたPVも全て無駄になりますから。)
そういう意味では、コンテンツマーケティングの第一歩は既存サイトの見直しだと思います。
メディア運用担当者様へ
上記を疎かにしたまま、「コンテンツを発信したいんです」という要望をよくいただくことがあります。
コンテンツマーケティングに限らず、大切なのは「ユーザー目線」です。お客様にとって役に立つことが何より重要です。
そして、大切にするのはまず身近にいる人だと思います。
自社のことを何も知らない人・これから知る人よりも、既に知っている・既にお客様になっている人を大切にしましょう。
ビジネスというより、商いの基本だと思います。
マーケティングというと、非常にテクニカルな話になってしまいがちですが、今後自社のサービスと付き合っていってくれる人を何より大切にしないといけないなと思います。